白河文化交流館「コミネス」 視察

市民共楽」の実現を目指し市民を大切にする姿勢に触れて
―白河文化交流館「コミネス」を訪問―

2017年1月16日委員11名で、昨年10月23日にオープンした白河文化交流館「コミネス」を訪問してきました。当日は一昨日からの積雪で道路が渋滞し、予定した新幹線に間に合わなかった数名を待つことしばし。予定時間を遅らせ、大変ご迷惑をかけるところからのスタートでした。矢上卓男さんから説明と案内をいただきました。

愛称「コミネス」の由来は?

芸術文化による地域コミュニティの活性化や新たなコミュニティ形成を事業の基本方針のひとつにしており、さらに白河市小峰城のコミネとコミュニティを併せて「コミネス」とし、白河文化交流館が白河の芸術文化とコミュニティの拠点となるよう願いが込められており、市民からの公募で決定したそうです。

 

コミネスの基本理念は「市民共楽」

市民活動の発展

市民の芸術文化活動を志高く支援します。

新たな文化の創造

皆が集い、参加し、出会う新たな白河市民の芸術文化を創ります。

文化機会の創出

共に語らい、共に学び、共に喜び、心に響く出会いを通して地域の絆を深めます。

白河の文化向上

芸術文化を通して、白河の魅力や文化を学ぶ楽しさを届けます。

 

「コミネス」の組織と運営

「コミネス」は、建設検討委員会が立ち上がってから4年、工期3年、総工費90億円。 土地はJRから購入。市民も入っての運営委員会で運営方針を決定。指定管理者に管理運営を任す。指定管理者は、地元のNPO法人カルチャーネットワーク。

✤職員…館長(1)、副館長(2)、技術職員(3:音響・照明・舞台機構がそれぞれ1)事業担当(4)、警備・受付(3)、施設管理(2)、総務経理(2)市職員(3:非常勤)

✤利用料金…減免は学校関係だけで、それ以外は市主催のものでも徴収。
料金設定は全国・県内のホールを参考にしたが、特に南相馬の「ゆめはっと」を参考にした。

✤友の会…年会費2,000円。自主事業において会員割引がある。現在2,000名。

 

施設と見学

コミネス 大ホール

大ホール(1104席…うち多目的鑑賞席8、車椅子席6)

音楽を主とした多目的機能ホールで、可動式音響反射板をセットすることで、より高質な音の響きが届くとのこと。設置と撤去に約1時間かかり、側板も同時に降ろせるが約45分かかるそう。

建物の裏が線路のため、防音・振動への配慮がいくつかなされている。搬入口のシャッターは完全に閉まり、ステージにはゴム性の素材を使って浮かせてある。床に釘を打つことも可能。

座席は舞台を取り囲むように配置されており、2F左右から前方に張り出しているためステージが近く、一番奥の席からも観やすくなっている。また座席の色づかいはシックな同系4色でとてもステキでした。前後の席と席の間がゆったりしていて、前を通るのが楽です。壁面は音響効果を考えた凸凹ある落ち着いた色彩の木造りです。

鶴が舞う格調高い色調の緞帳は、昇降にかかる時間が17秒、速度の調節も出来る。

小ホール(321席…うち多目的鑑賞室4)

※車椅子席2を設けることも可能。

利用形態に合わせて平土間、劇場形式に転換可能な多目的ホール。

楽屋

コミネス 楽屋

✤大ホール用(5)…小(2)中(2),大(1)

(大)については真ん中に仕切りをすれば2部屋になり、仕切りをとれば、残響もよくきき、天井も特別な造りになっているため、音楽会も開ける部屋になっている。

楽屋前の廊下はかなり広くて多様性があり、壁面に取り付けられた棚は大変便利で使い勝手がよさそうである。

コミネス 広い廊下と棚

✤小ホール用(3)

練習室(2)

1つはかなり広く多様性がある。もう1つは扉も壁も厚く、防音になっており、音楽専用。

トイレ

コミネス 仕切り可動のトイレ

大ホール用は可動式の仕切りがあり、催し物によって男女の数の調整が出来る。最大で女子用が20個、男子用が2個。

搬入口

11トントラックが建物内に納まる。

駐車場

線路をくぐった向かい側に313台(市の土地)。

その他

このホールは、エントランスから直接2Fへ入れる造りになっている。2Fホワイエで客待ち、受付も行い、さらに2Fからは1Fへも3Fへも行けるようにと考えた結果だったが、今のところこの流れはうまくいかず、客は1Fから入ってくるとのこと。

2Fホワイエを中心に考えたので、外壁には、ポスター等を下げられる。

まとめ

昨年10月のオープンから3カ月、今はまだ一つひとつの催し物を通して、これからの方向性を探っている状況にもみえました。

今後は市としての方針を守りながらも市民の要望に応えていくことで、まさに「市民共楽」の理念が活きたすばらしいホールの形がつくられていくことと思います。ホール施設のすばらしさはもちろん、市長さんのメッセージや資料からも市民を大切に考えている姿勢がうかがえ、「街づくり」の基がきちんと据えられているようで、うらやましい限りでした。    (担当:本田洋子、斎藤光子)

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